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Safety環境ホルモンの安全性

最近、エポキシ樹脂中に含まれる「ビスフェノールA」という化学物質が環境ホルモン作用(内分泌物撹乱作用)があり、人の生殖機能に悪い影響を及ぼすという情報がテレビや新聞などのマスコミ等て啓蒙され、世間を騒がせています。

「ビスフェノールA」を含有するポリカーボネイトは、食器に利用され、またエポキシ樹脂は上水道等の飲料水の施設の腐食や防水材料として利用されていますので、人が直接、口から摂取する食物や飲料水に「溶出」する可能性がないとはいえません。したがって、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国では「ビスフェノールA」の人に対する安全基準濃度を設定しています。

左記のアクアボンド「ビスフェノールA」の溶出試験成績表から御理解して頂けると思いますが、「ビスフェノールA」の環境ホルモン作用は非常に弱く、また、代謝性があるので人の体内に蓄積されることはありません。現在、我が国では、環境ホルモン物質として60種類以上の化学物質が特定されていますが、一口に環境ホルモンといっても、ダイオキシンやPCBのように極端に毒性が強く、僅かな量で致死作用がある物質と「ビスフェノールA」を同列に扱うことは出来ません。しかし、このような情報を受け止める専門知識のない人々にとっては、非常に不安な気持ちになります。

アクアボンド(湿潤面硬化型2液性エポキシ樹脂)は、現在、ビルやマンションの専用水道の飲料水槽の内面防水材として広く利用されています。すでに、アクアボンドで施工された飲料水槽を利用している人や、これからアクアボンドの防水工事計画のある人の不安を解消するために、「ビスフェノールA」の溶出試験を行いましたので、その結果を御報告いたします。

右記のアクアボンドで内面を防水施工した鉄筋コンクリート製の受水槽に貯留する飲料水の「ビスフェノールA」溶出試験成績表から明らかなように、アクアボンドから「ビスフェノールA」は検出されませんでした。 (但し、本試験の検出限界濃度は10ppb)

仮に、10ppbの濃度として、体重50Kgの成人が1日当たり、この濃度の水で調理された食物、及び飲料水として3Kgを摂取したとしても、その量は0.03mgと計算されます。
この数値は、現在日米欧で採用されている人が1日に体重1Kg当たり生涯摂取し続けても影響がない数値0.05mg(体重50Kg人に換算して0.25mg)の約8分の1であります。

以上のことからアクアボンドは充分安全な防水材であると御理解を御願い申し上げます。

BPA5社研究会の安全性データ

ホルモンレセプターとの作用 天然の女性ホルモンに比べ、1/10,000以下
生殖・発生毒性 無作用量 50mg/Kg/day以下
亜急性・慢性毒性 最小中毒症 50mg/Kg/day以下
発ガン性 なし

※BPA5社:出光石油化学株式会社・新日鐵化学株式会社・日本ジーイープラスチックス株式会社・三井化学株式会社・三菱化学株式会社会社

許容基準

EU 許容摂取量 0.05mg/Kg/day
食品中の許容濃度 3mg/Kg食品
米国 許容摂取量 0.05mg/Kg/day
日本 食品容器包装(PC) 材質試験 500ppm以下
溶出試験 2.5ppm以下
(許容摂取量0.05mg/Kg/day と同義)

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